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経営者やマネジメント層の役割

2013-10-04 (Fri) 16:01
【不定期で、弊社スタッフ間での議論などをエッセイ形式で投稿しています。】

「経営者や経営管理者の役割」

経営者や経営管理者にとっての業務とは何だろうか?
当然、継続的な競争優位性を維持するために、「経営活動のリーダーとしての管理」や「企業理念に沿った事業推進のためのマネジメント」ということになろうが、実は、これらマネジメントマターの活動に対する実践方法は人によって大きく異なる。

特に創業者が経営者の場合、プレイングマネージャーとなって先頭に立ち、進むべきベクトルの理由やそれに併せた設定・提示と、その推進に携わり叱咤激励しながら推進していく場合が多いように思う。
このようなトップダウンと全社一丸となって事業推進を行っていくコンジェクション方式での活動が成果を上げているフェーズにある企業も多いのだが、企業成長や社歴年数の多さに比して、こういった形態での組織運営は、好むと好まざるとに関わらず、弊害も含むものである。

筆者の経験では、社員数が200名を超過するかどうかが分水嶺で、これくらいの規模の組織になっても、まだ経営者がプレイングマネージャーで活動せざるを得ない状況である組織は、業績が良好な場合は問題ないが、何か不足の事態や緊急事態が発生した際にはその組織の脆弱性が露見する。
例としての適切さについては異論もあろうが、3.11の際の管首相の被災地訪問における課題はある意味同種の問題をはらんだ事象であった。
(あの場合は、管首相だけに問題があるのではないと考えている。)
同じように、企業の場合でも不測の事態が発生した際に経営者に伺いを立てて対応することは、組織の死活問題となる場合がある。

そうならないためには、やはり組織規模の拡大と共に、トップダウンからバランスのとれた「ミドルダウン&ボトムアップ体制」を整備しておく必要がある。
しかし、そう簡単に言っても長年、プレイングマネージャーとして君臨していた経営者は急に権限移譲をすることはある種の苦痛を伴うし、ミドルクラスや他の社員も急に権限移譲をされても、何をどう検討して決定・活動するかの指針が急には見いだせないことも多く、特に、長年トップに従って行動することに慣れてしまったプロパー社員ほど経営層とは別の苦痛を伴うものである。

では、このような状況を打破するためには、経営層はどのような対策を取れば良いのだろうか。
「企業経営に定石なし」であることを理解した上で、私見を述べさせてもらうなら、まず、今一度、「経営者の役割」を熟考し、再定義して全社員に公表することを勧めたい。
この公表する中身の中に、経営者の役割は
「組織の構成員である社員全員が組織目標を貫徹するための仕組みづくりと、(叱責や激昂ではない)業務遂行のための道筋の設定・支援、フォーマルなバックアップ」
であることを示し、実践して欲しいと考える。

言うまでもなく、経営者は、その組織の中では最も強力な権力者である。
どのような経営者であれ、その組織内では簡単にいつでも「独裁者」になれる。
しかし、プレイングマネージャーの域を脱した独裁的経営者のやり方は、いびつな形での組織保持は可能でも、真に潜在的な組織力を発揮し、激変する社会への柔軟な対応力や、内外環境をイノベーティブに活用しながら活動する成長組織は創れないと思うが、如何であろうか。
 
片山2013.10.4